Note の Imputed interest - Effective interest method

Note 、手形。特定の日に特定の金額の支払を約束した Legal document 。

Accounts receivable と同様に営業活動で生じた売上債権として発行されたり、Loan の Evidence として発行されたりする。

Note の Issue の際に用いられる Accounting method に、

  • Straight line method
  • Effective interest method

がある。

Straight line method は利回りが考慮されない。そのため、よく用いられるのは、利回りが考慮される Effective interest method だ。

そこで重要となるのが、Imputed interest 。日本語でいう帰属利子。実際に Interest の授受が行われていなくても、Interest が発生しているとみなされる Interest だ。

POINT

・Interest が Reasonable でないとき、Market rate を Imputed interest として適用


・Market rate より安い Interest rate には、Imputed interest (Market rate)


・Face value より安い Discount には、Imputed interest (Market rate)


・Interest がない Non interest bearing には、Imputed interest (Market rate)


Imputed interest を考慮するとき

Note の Interest の Provision が Reasonable でないとき、Imputed interest は考慮される。

Reasonable でない Interest の Provision とはなんぞや。

それは、

  • Interest rate が Market rate より低い Note 。
  • Face value より安くIssue された Note 。Discount 。
  • Interest がない Note 。Non interest bearing

のような Note のときである。 

このような場合、Market rate (市場金利)を用い、Note の Present value (現在価値) や Imputed interest を計算する。

Interest rate が Market rate より低い Note

Market rate より低い Interest rate の Note を Issue したときの Effective interest method について。

Market rate より低い Interest rate の Note は、Interest の Provision が Reasonable でない

そこで、Imputed interest を考慮する。

使用するのは、

  • Note の Face value (額面金額)

と、

  • Face value を Market rate で割り引いた Present value

この差額を Interest とみなす。つまり、 Imputed interest となる。

Carrying value の計算

Note の Carrying value の計算で考慮するのは、支払いサイト。

Less than one year (1年未満) の Note

Less than one year (1年未満) の Note は、Face value がそのまま Carrying value (簿価)となる。

Issuer なら、これを Notes payable として計上する。

Imputed interest を考慮する必要がない。Present value を計算しなくてよい。

More than one year (1年以上) の Note

More than one year の Note は、Face value を Market rate で割り引いた Present value が Carrying value となる。

Issuer なら、これを Notes payable として計上する。

Interest の計算

Effective interest method で計上する Interest の金額は、実際に Cash を受け渡した金額ではない。

Market value で割り引いた Note の Present value に、Market rate をかけた金額となる。

Present value × Market rate = Interest

この Interest と、実際の Cash payment との差額が、Note の Carrying value に加わる。

そうすることで、Note の Face value と Carrying value との差額が埋まっていき、

Note の Due のときには、ほとんど Face value と Carrying value が一致することになる。

たとえば、

以下の Note を Issue したとする。

$10,000

Interest rate … 5%

Due in five years

Interest の支払いは年一回で、

Market rate は10% 。

この Note の Interest rate 5% は、Market rate 10% より低いので、Reasonable ではない。

そして、Due in five years なので、More than one year 。

この場合、Note の Carrying value は、Face value の $10,000 ではない。

Market rate 10% でわりびいた Present value が、Note の Carrying value として計上される。

仮に、Present value が 8,100 だとしたら、$8,100 が Carrying value となる。

また、計上する Interest は Cash の支払額、Cash で支払う 10,000 × 5% = 500 ではない。

Present value × Market rate が Interest となる。

つまり、8,100 × 10 % = 810 となる。

810 -500 の 310 は Carrying value にたす。

Issuer の仕訳は、

 D: Interest expense 810
    C: Notes payable 310
    C: Cash 500

Due の5年後には、Note の Caarying value は 10,000 に近くなる。

RateInterestCashNote
Y181000.18105003108410
Y284100.18415003418751
Y387510.18755003759126
Y491260.19135004139539
Y595390.19545004549993

Face value より安くIssue された Note (Discount)

Notes の Contract interest rate が、 Market interest rate(市場金利、Yield、 Prevailing rate )より低いと、誰もその Notes に魅力を感じない。銀行に預けてたほうがましとなる。

そのため、そんな Notes は、Face value(額面金額)より安く発行されることになる。これが Note の Discount

Discount された Notes は、Interest の Provision が Reasonable でないと考えられる。

つまり、Imputed interest を考慮して、Note の Carrying value や Interest を計算する。

前払いされた Interest とみなされる。

Carrying value の計算

Note の Carrying value を求め、Note payable を計上する。

Note とは、将来 Face value のお金を受け取れる債権である。つまり、Notes の Face value が Future value(将来価値)ということになる。

しかし、Discount された Note は、Interest の Provision が Reasonable でないため、Less than one year の Note でないかぎり、Face value を Carrying value とすることができない。

Maturity (満期日)が1年未満でおとずれる Note にたいしては、Present value での計上を行わない。Face value で計上する。

そこで考慮されるのが、Present value(現在価値)

Note の Face value を Market rate で割り引き Present value を計算する。

その際には、Interest の Present value も求める。Principal(元本)と Interest の Present value を合わせた金額が、Note の Present value となる。

それが Note の Carrying value となる。

Discount の計算

Note の Principal(元本)と、Note の Interest の Present value の合計額と、

Face value の差額が、

Discount となる

Note を Issue した仕訳、

Investor なら、

 D: Notes receivable
   C: Cash
   C: Discount

Issuer なら、

 D: Discount
 D: Cash
   C: Note payable

Discount は、Note の Valuation account(評価勘定)である。BSには Net の金額が表示される。

Valuation account は Asset を控除する Account 。Fixed asset に対する Accumulated depreciation 、Receivable に対する Allowance 。

 ◇Example
  Face value of note … $10,000
  Interest of note … 8%
  Market rate … 10%
  The present value of $1 for 10 period at 10% … 0.386
  The present value of an ordinary annuity of $1 for 10 period at 10% … 6.145
  満期日 … 10年後

  Note の Interest が Market rate より低いので、Discount で Issue される。
  Principle の Present value は、10,000 × 0.386 = 3,860
  Interest の Present value は、8,000 × 6.145 = 4,916
  3,860 + 4,916 = 8,776

 Invester の仕訳は、

  D: Notes receivable 10,000
    C: Cash 8,776
    C: Discount on note receivable 1,224

Face value より高いIssue された Note (Premium)

Contract interest rate が Market interest rate を上回っている Notes は、額面金額より高く発行される。それを Premium と呼ぶ。

Premium も Discount と同じく、Interest の Provision が Reasonable でないため、Imputed interest を考慮する。

Note の Carrying value には、Present value を用いる。

前受された Interest とみなされる。
Discount と同じく Maturity (満期日)が1年未満でおとずれる Note にたいしては、Present value での計上を行わない。Face value で計上する。

Investor なら、

 D: Notes receivable
 D: Premium
   C: Cash

Issuer なら、

 D: Cash
   C: Note payable

   C: Premium

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Amortization

Note の Issue で発生した Discount や Premium は、毎年 Amortization(償却)を行う必要がある。

Discount や Premium は、それぞれ Interest の 前払と前受とみなされる。

そのため、Amortization によって、Discount や Premium は消滅し、Interest が計上されていく。

Interest は、Amortization と、実際の Cash payment との総額となる。一方、Interest receivable (payable) は Amortization を含まない。

たとえば Investor の Interest の処理は、

Discount の Amortization 、

 D: Discount
    C: Interest revenue

期末の Interest の計上、
 D: Interest receivable
    C: Interest revenue


Interest を実際に Cash で受け取った時、
 D: Cash
    C: Interest revenue

    C: Interest receivable

Amortization のメソッド

Discount や Premium を Amortize する方法は2つある。

  1. Straight line method
  2. Effective interest method
Straight line method

定額法。Discount (Premium) をNotes のサイトで割った金額を毎年定額で Amortizeしていくメソッド。

Discountが$1,000 の Notes で、サイトが5年なら、毎年$200を Amortize する。計算は簡単だが、実際の利回りとはずれる。

Effective interest method

実際の利回りに沿った償却方法。Market rate と Contract rate を考慮したメソッド。

Amortization を含めた全体の Interest から、実際に現金でうけとる Interest を引くことで、Amortization をもとめる。

まず、Net の Notes receivable に Market rate をかけて Interest の総額をもとめる。この Interest には、実際に現金で受け取る金額と、Amortization の金額が合算して含まれている。

そこから、Face value に Contract rate をかけた金額(現金でうけとる Interest) を引く。

 Amortization = Net of note receivable × Market rate – Interest of contract rate

Discount の場合、翌年の Discount の金額は Amortizeしたぶんだけ減っている。その分 Net of note receivableが増えている。そのため毎年 Amortize する金額が増えていくことになる。