Defined benefit plan – Benefit 固定の確定給付年金

Pension 、退職年金制度。

Employer (雇用主) が Employee (従業員) の一定の期間における Contribution(貢献) Service (奉仕) に対し、退職後にお金で報いる制度。

通常、Employer は、Trustee(受託会社)に Pension の原資となるお金を Contribute し、Plan asset(年金資産)として積み立てる。

Types

Pension のタイプは2つある。

POINT

・Service cost は Projected benefits obligation を増やす


・Interest on PBO は Projected benefits obligation を増やす


・Prior service cost は Other comprehensive income で計上。Amortization してから Pension expense で計上。

Defined benefit plan

確定給付型年金。

Employee が受け取る Pension の Benefit(給付)の計算方法が固定されている

Defined contribution plan(確定拠出型年金) と違って、Plan asset(年金資産)への Contribution(拠出金額)は定まっていない。

Defined contribution plan -Contribution固定の確定拠出型

Projected benefits obligation

将来 Employee に支払われるお金が Pension 。Defined contribution plan では、Pension を Obligation (債務) として把握しておかなければならない。

これが、Projected benefits obligation(以下PBO)

日本での予測給付債務、退職給付債務にあたる。

PBO は景気動向や Employee の状況などさまざまな理由によって増減する。

こういった PBO の増減は Pension expense として毎期末に費用計上する。

Present value (現在価値) で Accrue 。

Projected benefit obligation is the present value of pension benefits accrued to date using assumptions as to future compensation levels.

Benefits paid

Employee に Benefits が支払われると、PBO が減る。

Defined benefit plan の Pension expenses

上述のとおり、Employer が把握しなければならない PBO は増減していく。

それらを Pension expenses として毎期末に費用計上しなければならない。

その要因がこちら。

  • Service cost
  • Interest on PBO
  • Return on plan assets
  • Prior service cost
  • Actuarial gain or loss
  • Transition asset or obligation

特に重要なのが上から4つ。 Return on plan assets だけ PBO を減らすが、あとはだいたい PBO を増やす。

Pension liability

Pension expenses は、原則、相手勘定に Pension liability をたてて計上する。PBOはこの時点で増える。

D Pension expenses
C Pension liability

Prior service cost は例外。

Service cost

Pension とは Employee の Service に対して Retirement benefit でこたえる制度。

Service cost は、Employee が Current period で獲得した Retirement benefit 。 必ず発生する Pension expense であり主軸。Normal pension cost とも呼ばれる。

日本での勤務費用

Service cost の Amount は、専門家である Actuary(保険数理士) が計算し、Present value で計上される。

この Service cost は、PBOを増やす。

Interest on PBO

その名の通り PBO に発生する Interest (利息) 。 これも Service cost ともに必ず発生する Pension expense 。

Interest on PBO の Amount は、PBO に Assumed discount rate をかけて求める。

この Interest on PBOService cost とともに PBO を増やす。

Interest cost included in the net pension cost recognized for a period by an employer sponsoring a defined benefit pension plan represents the increase in the projected benefit obligation due to the passage of time.

Return on plan assets

Plan asset (年金資産) は Pension の資金。Trustee にお金を Contribute していくことでたまっていく。

たまった Plan asset は様々な形で Invest され、そこからの Return(利益)は Plan asset をさらに増やしていく。

この Return on plan assets は、Pension expense を減らす。

Prior service cost

Prior period の Service に対する Retirement period 。Plan の Amendment (改正) などで発生する。

Prior service cost の Amount は、やはり過去にさかのぼって複数の Periods から算出することから多大になる可能性がある。

そのため、Current period において一括で費用計上するのではなく、

Employee の Average remaining service period(残りの平均勤続年数)で Amortize し、

Each future period にわたって費用計上していく。

The prior service cost resulting from the plan amendment should be amortized by assigning an appropriate amount to each future period of service and including this amortized amount in pension expense for each future period of service.

Other comprehensive income

Prior service cost が発生し、その金額が確定したら、期末に Pension liability に計上する。

しかし、相手勘定に Pension expense を使わない。

代わりに Other comprehensive income が登場する。

 D Other comprehensive income
   C Pension liability 

PBO は増える。

Pension expense をたてるのは、Amortization を行い、Each future period に計上するとき。

 D  Pension expense
   C  Other comprehensive income 

Pension expense を計上すると Other comprehensive income とはさよなら。PBO は増やさない。

Actuarial gain or loss

Benefit は Actuary(保険数理士)が計算する。その保険数理上の仮定で用いる利率などの計算方法の変更や修正による Benefit の修正。

その修正で Unrecognized net loss or gain が発生する。

Amortization

発生した Unrecognized net loss は、Pension expense として計上する。 そして、PBO を増やす。

しかし、この Unrecognized net loss は、Current period に一括で計上しない。

過去の複数の Period の修正によって、金額が大きくなる可能性があるためだ。

そこで、Amortization 。以下の手順で計算する。

  1. PBOPlan assetMarket value を比較して大きいを選ぶ
  2. 1に10%をかける
  3. Actuarial loss から2を引く
  4. 残りの勤続年数で Amortize

ややこしい。 最後は Prior service cost と同じ。

Unrecognized net gain は、Pension expense を減らす。
Plan asset  は、Unrealized gain or loss を考慮する。

Transition adjustment

これまでの Defined benefit plan の処理は、FASB に準拠したもの。

今まで FASBに従わずに Plan asset を運営していた会社が、FASBに従った Plan asset の運営をはじめると、Plan asset の Transit による修正額が発生する。

このとき、

PBO が Plan asset の Fair value より大きければ、

Transition obligation が発生する。

逆に Fair value のほうが PBO より大きければ、Transiton asset となる。こちらのケースはあまりない。

Amortization

Transition obligation は、Current period に一括で計上しない。Actuarial loss と同じく、過去の複数の Period の修正で金額が大きくなる可能性があるためだ。

Employee の残りの平均勤続年数で Amoritizeしていく。

残りの平均勤続年数が15年以下の場合は15年で Amortize する。最低でも15年。

PBO と Plan assets との比較

毎期末には、上記で増減した PBO と Plan assets との比較が行われる。

その差額を、Pension liability Pension asset で計上する。

Defined benefit plan(確定給付年金)のPension liabilityとPension asset


IFRS の Pension expense

IFRSでは、Projected-unit-credit method という名のメソッドにのっとり計算をする。


Pension expense の要素は以下のとおり

  • Service cost
  • Interest on PBO
  • Return on plan assets
  • Prior service cost
  • Actuarial gain or loss
  • Settlement and curtailment

USGAAPとの違いは、Settlement and curtailment。労使交渉などで Pension の Curtailement(削減)が決まったら、PBOを減らす。Pension expense のマイナス要因。

また、Actuarial loss の処理も違う。 IFRSでは Actuarial loss は全額計上する。楽チン!

IFRSでは、複数の Pension plan を実施しているとき、ある Plan の Pension asset で 別の Plan の Pension liability を決済できるならば、その Pension asset と Pension liability を Net できる。

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